とりあえずブログ。Z

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丸い窓の向こうに・結







――翔太、PART 04



 財布だけ持って、スニーカーに足を通した。

「翔太? どっか出かけるの?」

 掃除機を持ち部屋を練り歩いていた母に声を掛けられた。廊下の向こうから、掃除機を置く鈍い音が聞こえてくる。それは廊下が凹んでないかと不安になる程大きな音で、しばらく待つと、軽い音と共に母が廊下の角から現れる。エプロンにスリッパの見慣れた格好。

「最近出かけてばっかじゃない、何かあるの?」

「別に。散歩」

 嘘は言っていない。ただ、その目的を話していないだけだ。

「なぁに、もしかして真昼ちゃんが旅行なのをいいことに浮気?」

「………………」

 どこからツッコめばいいのだろうか。

「誰かに会う訳でもないし、ていうか、なんで真昼ん家が旅行だって知ってんだよ」

 真昼と俺とは付き合ってない、とは言えなかった。それを口にしてしまうのが、心のどこかで、苦しかった。

「真昼ちゃん家の奥さんに教えてもらったのよーう。お土産に堅八橋、頼んであるんだから」

 こういう親のネットワークって、少し怖い。

 知らない間に気付かれていくんだもんな……やけに仲良いし、この分だと何か不味いことを伝えられていそうで怖い。

 その分、真昼が話してくれないことも伝わるんだけれど。

「ただの散歩だよ。そのへんふらふらしてから帰る。夕飯は家で食べるから」

「……ふぅん。他の友達とも遊びなさいよねー。真昼ちゃんに振られたからずっと独り身、なんてことになるかもよー?」

「ねぇよ」

 会話を切ってドアを押す。その隙間から冬の風が家に染みこんだ。

「あ、薄力粉買ってきてくれないー?」

「……覚えてたら」

 背後からの声を適当にいなしドアから手を離した。空気の動きで勝手に閉まっていく。

「さて、と」

 歩き出す。

 目的は公園――ではなかった。

 あれから俺は公園に行っていない。真昼は今日旅行から帰ってくると言っていた。だから、もしも公園に言っているとしたら月夜だろう。あるいはそれも叶わないかもしれない。あんなことがあったのだ、俺なら会いに行きたくない。

 ――そう。今日は真昼に会いたくなかった。土産を持ってくるときに会ってしまうかもしれない、なんてそんな危惧から、俺はどこかへ逃げ出そうとしていたのだ

 そして、それともう一つ。

 コートのポケットの中には財布と、それとライターがあった。

 街に出て、路地裏ででも煙草を吸おうと、そんなことを考えていた。

 時間は正午の少し前。

 夜まで帰りたくなくて、だからきっと、煙草を何箱も吸ってしまうだろうと、そんなことを思った。



――真昼、PART 04



 家に着いたのは昼過ぎだった。

 自分の荷物を詰めた旅行鞄を玄関に置き、ポケットから取り出した鍵をドアに差し込む。身軽な母と、土産はおろか母の荷物まで持たされた父がやってきたのはその時だ。

「ああ、京都もいいけどやっぱり家がいいなぁ」

「あら、私は京都も好きだけど? 自然はこっちにもあるけど、やっぱり京都の方が綺麗だし。それに、この辺はお店が無いわ」

「そうだなぁ、定年したら京都に家を持つのもいいかもなぁ」

「あらやだ、あなた、定年なんて爺臭いこと言わないでよぉ。……定年までに死んでくれないと、保険が」

「ジョークがキツいぞ!?」

 仲のいい両親の会話を尻目に、ドアを開けた。空気が濁っていることを強く感じる。コートのまま、靴を脱ぎ散らかして家に入った。多少寒くても、窓を開けて空気を換えよう。埃っぽい空気は、少し苦手だ。

 一階の窓を全て開き終え、二階への階段を登る。二階にあるのは両親の寝室と物置、それに私の部屋。

 ……あ。

 駄目だ、ずっと考えずにいたことが、頭の中に入ってくる。

 振られるだろうか。今の関係が壊れてしまうのだろうか。受け入れてくれるのだろうか。……だとしても、彼はあそこから出ては来ないのだろうか。

 不安があった。考えは柄にも無く後ろ向きなことばかり。例えば、父と母のような関係を気付くことが目的だったとして、その成功率はどのくらいのものかと、どうしようもなく考えてしまう。

 受け入れてもらい、秘密を聞いて、それを解決し、彼が小屋の外に出てきて、仕事に就き、子供が出来て――

 こんなときに限って、酷く現実的なことばかり思い浮かぶ。

 高いところを望んでいるわけではないのだ。ただ、幸せというものを考えると思い浮かぶのは両親のことで、両親ほどに幸せな家庭を築けるのかと、考えてしまう。

 こんなときくらい、夢を見させてくれればいいのに。

 幸せを築くためにどれほどの努力が必要かと、そんなことを覚えてしまう。

 部屋のドアを開けた。コートのまま、ベッドに倒れこんでしまう。足はベッドの外に飛び出し、少し落ち着かず、けれどそれを直すことすら億劫だった。

 つい、考えてしまう。

 好きな人に好いてもらうことが、その人と幸せになることが、こんなにも難しく叶えられそうにもないものだということを、考えてしまう。

 考えることは嫌いじゃなかった。ただ、こんなふうに考えることは嫌いだった。

 ……気分を変えよう。

 シャワーを浴びて、服を選び、旅行の思い出を整理して。

 そうして、私は覚悟を決める。



――月夜、PART 07



 目蓋が透けて、私は自分が起きたことを自覚する。開くと見慣れた窓が見えた。

 日差しは硝子を抜けず、外は白く浮かび上がるように見え、私の部屋は影の中にあった。

 時計を見れば十二時をとっくに過ぎていて。

 今日は朝から昼だった。

「……って、なんなのそれ……」

 身を起こす。

 昨日は――そうだ、会いに行くことを決めて、何を話そうか考え、寝付けずにいたのだ。確か、五時までは起きていたように思う。……その割には、答えは出ていないけれど。

 会いに行って、私は何を望むのだろうか。

 彼に何を望めるのだろうか。

 分からない。

 好きな人に何を、どこまで、どんな風に望めるのか。

 私から渡す分にはどこまでも渡すことが出来るだろう。それは時間や約束といった曖昧なものから、触れられる確かなものまで、後悔するかもしれない、けれど今なら確かに、手の中にある全てを渡すことが出来るだろう。

 これから手にする全てすら賭けてしまえる。

 けれどきっと、一つも望めないように思う。

 彼の持つものを一つすら望めない。それどころか、私の持ち物を受け取ってもらうことすら。

 これまではそれで満足していたように思う。言葉をくれれば嬉しくて、私は言葉を返し、その言葉を覚えていてくれる。けれど、だから、それ以上を望む事に躊躇ってしまっている。

 望むわけではなく、ただ、くれたものを喜び、受け取ってもらうことを喜んでいた。

 だから、そんな自分を、変えなくてはならない。

 必要なのは覚悟だ。

 望む覚悟、そしてそれが叶わなくても、それを受け止める覚悟。

 今を壊してしまう覚悟だ。

 ……足はすくむ。膝の裏から、足首の腱から、力は抜け、ベッドから起き上がればすぐに倒れてしまいそうだった。そのくせ、震えだけは止んでくれない。

 それでも手を握った。

 会いに行こう。時間は夕方がいい。服も一番いいものを選ぼう。とっておきの本を持って、そうだ、化粧でもしてみようか。

 そう考えてみると前向きになれた。少しだけのそれは、けれど自分の足で立つだけの力をくれる。

 まずはシャワーを浴びよう。ベッドから降り、ドアノブに手をかけた。



 そしてもう日が暮れかけている。

 …………うん。その。なんだ。

 結局ずっと堂々巡りをしていた。シャワーを浴びたものの途中で暗くなり、その気分を誤魔化そうと煙草を吸って、匂いがついてしまったことに気付きまたシャワーを浴びて。何度もシャワーを浴びていることを親に訝しがられた。

 残りの時間も、似たようなもので。

 きっと、夕日の時間は煙草の一本にも満たないだろう。

 ……今は、後ろ向きだった。

 風見鶏のようにくるくると心が回っている。けれど、今逃げ出してしまえば、どうしようもなくどこかが駄目になってしまう気がした。

 行かなくちゃいけない。

 自分自身を攻め立てる強迫観念に背を押され、私は準備を始める。服は間に合わせに着たものだ。ベッドに倒れていたせいで皺が寄っている。化粧なんてしていない。そんな時間は無かった。本も選べていない。結局、渡していなかった本の中から直感で三つ選んだ。

 使い慣れている鞄にそれを入れる。いつも、公園に持っていった鞄。

 襷掛けにして部屋を出た。

 歩きながら考えよう。

 何を言って、何を望むのか。

 ゆっくりと歩を進める。家の階段は急だった。途中で折曲がり、揺れた鞄が壁に当たる。

 靴に足を差し入れ、踵を無理矢理に押し込む。ドアノブに手をかけても誰の声もしなかった。

「……いってきます」

 申し訳程度に呟いて、ドアを押した。

 


 住宅地を歩いても、人の声は聞こえない。きっと、「入居者募集」だとか「売り地」だとか、そんな看板に遮られているのだろう。道を照らすのは街灯ばかりで、カーテンのない窓は蝋燭にもならない。車の無い二車線はその中を歩いても何も起こらない。

 そうして住宅地を抜ける家は消え、埋め立てられ慣らされた敷地だけが並ぶ。基礎すら作られることなく砂利も敷かれてはいない野ざらしの土だった場所は売り地と書かれたまま放置されている。私は見たことがないが、真昼や翔太朗の親はそれを見ていたという。……ここに人が来ることを想像して、そしてそのしばらくあとに、ここに人はもう来ないことを知ったのだと言う。

 この話を聞いたとき、私は何も思わなかった。けれど、今なら少しだけ分かる。終わりの音はとても静かで、耳を澄まさなければ聞こえない。だから殆どのとき、終わりは唐突に始まっているように聞こえ、人の心をざわめかせてしまうのだろう。準備しているからといって耐えられるとは限らないが、だからといって準備しなくてもいいものではない。

 そんな話を知らず、私たちはここでも遊んでいたけれど。

 そう言えば初めて遊んだ場所がここだった気がする。花を探してみたり、ボールを投げてみたり、長い草を結んでみたり、落とし穴を作ってみたり……なんだろう、もしかして物凄く迷惑なことをしていなかったか私たち。

 その辺りを抜けると今度は田んぼばかりになる。僅かに見える建物は掘っ立て小屋。農具や小物を仕舞っているらしい。それが見えてくるとアスファルトのひび割れが目立ち始め、農業用重機のタイヤが残した土くれなんかがまれにある。ガードレールもなく、街頭はまばらだ。乾いた土はあまり匂いがしない。風にも匂いは乗らず、遠くで木々だけがざわめいている。

 ここは山に近い土地だ。風の凪ぐことは少なく、殆ど手付かずの森だけがあった。地面自体が傾斜しているのだろう、広大な田畑というものが無く、この道もそう歩くことなく森に入る。視界の中には夜の森があり、何となしに足が速まった。

 空を見れば、星は無く、一面を波打つような雲が覆っている。月も透けない雲だ。雨が降るかもしれない。……いつもの鞄を持ってきてよかった。折り畳みの傘を常に入れてある。話の途中に降って来るかもしれない。これからの話を考えると、途中から雨が降るというのは冗談が過ぎる。出来すぎだし、そんなものなくとも泣いてしまいそうなのに。

 視線を下ろすと今まさに森へと入るところだった。田んぼが木々に隠れる寸前、コンクリートに覆われた用水路が見える。子供の頃はそこでも遊んだ。季節は夏。ザリガニやメダカ、カブトエビにカエルなんかを追い回して。

 その年の秋に工事があり、コンクリートで埋め立てられ、生き物が居なくなってからは遊ばなくなった。

 その頃の私たちの声が聞こえた気がして、振り返るけれど、もう見えない。

 森に入ると周囲は一気に暗くなった。

 等間隔で並ぶ街頭の光がより鮮明になり、靴音は木々のざわめきに紛れてしまう。擦れる衣服と足裏の感触、冬の温度しかないこの場所で、私が居るということすら薄くなってしまう。

 そのかわり、昔の私たちがこの場所を走り回っている。

 右手の木……あれは真昼が折ってしまった枝だ。彼と会う前の真昼が木に登り、足場にしていた枝が重みに耐え切れず軋み折れる。真昼は落ちると同時に消え、見守っていた私たちも追うように消えた。幹から張り出した枝の根元がただの傷跡に変わってしまう。

 左手の街灯は少し曲がっていた。街灯があったら人が来てしまうと、そんな事を考えた真昼が壊そうと言い出し、金槌や鋸、挙句の果てにロープで引っ張ろうとした。それでも無理で、飽きて止めたのだけれど。

「どうせ私たちしか来ないんだし、街灯があったほうが便利だよね?」とか、もっと早く言って欲しかった。ふらりと真昼が歩き出し、私たちもその後に付いていく。

 向かったのは、森に開いた獣道。

 一目では気付かないだろう、入り口には草が生い茂っている。冬だというのに元気なものだ。私もまた、消えていった私たちを追うように歩く。

 雑草は森に入ると姿を消す。残るのは木々の根の張る道と、枝に遮られた視界。街灯の光もすぐに届かなくなる。土を流され露出した木の根を踏み越えた。

 ――ここでも、やはり思い出すのは昔の事で。

 私の身体をすり抜けて、真昼が走っていく。小さい身体はここを通るのに便利なのだろう、追いつけそうも無い。歩いていくとまた、翔太朗や私がすり抜ける。

 どうしてだろう、決着を付けに来たはずなのに思い出すのは昔のことばかりで、考えようとしていたことは言葉にならず、それでも足は止まらない。身体を捻り、根を跨ぎながら、公園への道を歩いていく。

 この道は、いつもどうりで。

 子供の頃から変わらない。

 何故だろう、私は思い出してばかりいる。それはこの前、真昼と共にここに来てから始まっていた。思い出すことは愛しく、けれど今の自分にはそぐわなくて、だから、思い出そうとはしていなかったのに。

 ……でも、向かい合わないといけない、よね。

 そうすれば、きっとこんな気持ちもまともになる。思い出も綺麗になる。歩いていける。下ではなく、前を向いて。

 私はそうして、公園のポールの前に立つ。

 ここに来た以上、もう逃げることは出来ないし、しない。

 ヤマナイは音で外の状況を知る。なら公園に誰かが入ったことも、その誰かが私だということも、今はもう気付いているはずだった。

 踏みしめる足は重く、その音もまた、鈍い音がした。

 この鈍い音も、聞こえてしまっているのだろう。

 早くなった呼吸も、その息の、湿り気が空気に奪われていく音も、もしかしたら心臓ですら。

 それでも、もう一歩。

 頭の中はぐるぐるとめぐり、最初になんて声をかけるかすら覚えていない。

 二歩、三歩。

 いつもならすぐにかけられる声がまだ無いのは有り難かった。今の私なら、なんて言われても立ち止まってしまうだろう。

 歩みは速くなり。

 遊具の隣をすり抜け、コートの端が擦れた。

 心臓は不必要に多い酸素を脳に運んでいく。

 丸太小屋の正面に立つ。

 耳が熱いのは、霜焼けだろうか、それともこの血のせいだろうか。頭は呆としている。考えられないけれど、もしかしたらその方が、正しい答えを出せるかもしれない。

 いつもの位置に立つ。

 声はかけられなかった。だから、自分から語らなければなら無い。

 ――言葉が出る前に、丸太小屋の穴を見た。そこには白い腕の代わりに、何か別の、紙束のようなものが覗いている。

「……ヤマナイ?」

 声は返らない。

「……どうしたの? これ、何?」

 そっと手を伸ばす。狭い穴を通したからだろう、その紙は湾曲し、皺が寄っている。近づいてみればそれが何か見えてくる。

 便箋の――ような。

 手にとっていいものかと躊躇った。

「ねえ、これ、取っていいの?」

 言葉は返らない。

 そして、穴から抜き取った。

 それは三通の便箋だった。それぞれに違う宛名が書いてある。街頭の下で眩しく照らされるそれは、真昼のものでも、翔太朗のものでも無い見知らぬ字。書いてある名前は真昼と私、それに翔太朗。

「ヤマナイ? ……これ、私宛の手紙なの?」

 私の口から出た音は、すぐさま空気に吸い取られ消えてしまう。

 ――ああ、皮膚が粟立っていく。夜の空気のような雫がやわらかに背をなぞった。

 手紙を開こうとして、悴んでいる指に気付く。今更だ。温めるように右手を握り、震えを止めて手紙に触れる。感触は硬く、温度は低く、指先が凍りつくようで。

 便箋に描かれた私の名前は、それ自身がシールのように、開け口の上から書かれている。

 この便箋に封をするとき、ヤマナイがどんなことを考えたのか、そんなことを思い自らの名を裂いた。

 取り出されるのは二枚の手紙で。

 手が震えているのは、悴んでいるからだろうか。

 開いて、文字を追う。

 手紙は私の名前から始まっていた。

 ――月夜、こんな形で伝える事になって、ごめん。

 そんな言葉は、一番望んでいなかったことなのに。

 ――そうだね、何から書こうか。

 一枚目は、思い出について書いてある。

 ――最初に僕を見てくれたのは、月夜だったね。覚えてるかな。

 忘れているわけが、なかった。

 ――僕は沢山話したけど、どうかな。面白かったかな。

 そんなこと、今更、言わないで欲しい。

 ――縁日の日、まさかあんなに早く来るとは思わなかった。それに、誰かが来ればすぐに判ると思ってたのに。本当は、会ったらいけなかったんだ。

 私は、あなたに会えて、嬉しかったのに。

 二枚目は別れの手紙で。

 ――ごめんね、何も言わずにいなくなってしまって。

 それは私の台詞だ。いなくなってしまうというのなら、何でもいい、何かを話したのに。

 連ねられた言葉には謝罪がいくらでも見つかって、後悔はちりばめられ、傷が透けて見えそうだった。血が滲んでいないことが不思議なほどに。

 そして、こんなふうに手紙は終る。

 ――この手紙を月夜が見つけたのなら、真昼と翔太に渡して欲しい。

 ――あの時、声をかけてごめん。出会ってしまってごめん。触れてしまってごめん。

 ――でも凄く楽しかった。だから、ありがとう。そして、やっぱりごめん。

 ――もし願いが叶うのなら、三人が――

 字を塗りつぶした跡が見えた。何を書いたのかは分からない。そして、

 ――三人が、幸せであってくれますように。

 それで、最後だった。

 手にあるのは別れの手紙。

 あまりにも唐突な別れに涙すら涌かず、言葉は出なくて、そもそも頭が理解してくれない。

 もう一度、読み返す。

 もう一度、もう一度、もう一度、もう一度、もう一度、もう一度、もう一度、もう一度、何回でも繰り返し読んで読んで読んで読んで覚えてしまい忘れるように読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで握る手は皺を寄せて文字の一つひとつすら見詰めて理解して嘘だと思いたくてまた読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んでそのうち手紙を理解するために読んでいるのか手紙を否定するために読んでいるのか分からなくなって頭が壊れた。

 こんなもので告げられた終わりに何の意味があるのだろうか。

 言葉を受け取ることもなく、決着もせず、清算すらさせてくれなくて、誰にも言わずにここを出て。

 真っ直ぐ立ち向かおうとした私が、馬鹿みたいじゃないか。

「ねぇ……なんで、」

 丸太小屋に開いた穴は、まるでこちらを笑うようで。

 手紙を握った右手を、感情に任せて押し込んだ。肌の擦れる痛みすら無視してその奥へ、二の腕の半ばまで。

「なんで、こんな簡単に済ましてしまうの……? ちゃんと言葉で返してよ、こっちを向いてよ、私の顔を見てよ!」

 伝えなければいけないことがあった。伝えたかったこともあった。聞きたい言葉があって、聞かなきゃいけない言葉もあった。

 けれど、欲しかった言葉は手に入らず、言いたかった言葉は上すべりして、右手には手紙と、温い空気の感触。

 人の気配は私だけで、この場所が、死んでしまったようだった。

 体を傾け、左手で小屋に触れる。もたれかかる私は、愛しい人に縋るようで。けれど、ざらついた木肌には温もりが無く。

 心の中で、どうしようもないものが騒いだ。体中を這いずり回り、心臓の中で蒸留されていく。それは痛みではなく、疼きや、燻りに似たもので、それをどう扱えばいいのか考える程に、濃度を増し弾けていく。堪えれば心臓が重くなった。

 泡立つ心に訳が分からなくなる。

 丸太小屋に突き刺さる右手を引き抜いた。肌が削れることも躊躇わない。

 槌のように、目の前の壁を叩く。

 叩く。

 叩く。

 叩く。

 それに混じる嗚咽が、私のものかも分からない。はらはらと頬に当たるのは木肌の欠片で、けれど、濡れているのは涙なのか雨なのかも分からない。

 叩く。叩く。叩く。

 叩く。叩く。叩く。

 叩く。叩く。叩く。

 右手に何も感じない。きっと、あまりにも痛みが鈍く、頭までまだ届かないのだ。

 叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。叩く。それしか出来なくて、どうしようもない何かをぶつけるように、叩いて叩いて叩いて叩いて叩いて叩いて嘔吐にも似たそれを何度も馬鹿みたいに繰り返して、本当に吐きそうで。

 ――やっと、痛みが届いて。

 手を止めると合わせたように膝が崩れた。服が汚れることも気に入らない。小屋の前に据え付けられたベンチに頭を置いた。

 右手を見る。血でも滲んでいればいいのに、汗くらいしか流れてはいなくて、開けば屑のようになった手紙があって。

 その手紙に真昼の名前を見つけ、どうしようもなく、私は手紙を開いた。

 取り出した三枚の紙。

 一枚目は私と同じ、思い出が書き綴られている。それはヤマナイから聞いたことのある、二人の思い出。

 二枚目も同じだ。別れの手紙。こんなふうに居なくなることを謝り、また、こんな別れを悔やむ言葉の数々。

 けれど、何故だろう、私の手紙とどこかが違う。

 三枚目――私には書かれなかった手紙。

 それは告白の手紙だった。

 ――本当に、ごめん。こんなことになってしまって。

 ――こんな手紙で伝えるのは卑怯だって分かってるけど、こんなときに伝えるのが駄目だって分かってるけど、ごめん、僕、真昼のことが好きだ。

 ――ここからは真昼の自由だけど、もしも叶うのなら、僕に会いに来て欲しい。

 ――丸太小屋の裏に、ドアがあるんだ。開け方はここに書いておくから。

 ――だけど、本当に、会いに来ない方が良いと思う。

 ――真昼が幸せになりたいなら、絶対に、来ない方が良い。

 ――けど、ごめんね、僕は真昼に会って欲しいなんて、そんなふうに考えてしまってる。

 ――好きな人を傷つけたいなんて、どうかしてるよね。だけど、本当に、心から願っているんだ――

 。

 手紙を握り潰した。

 私の欲しかった言葉がここにある。私の欲しかった声がここにある。

 私の欲しかった心が、どうしようもなく、この手紙の中にある。

 どうしようもなく、私が歪んでいく。

 走り出した。狭い木々の隙間を抜け、下草が靴に絡まるのも、スカートの裾が破れてしまうのも、気にもならない。髪は絡む。数本抜けたって気にするものか。

 這いずるように森を抜けると少し開けた場所に来た。丸太小屋の裏。開き方は覚えていた。丸太を二本押し込めば、つられて他の部分が奥に沈んでいく。ある程度沈むと、右にスライドして部屋の中が見えた。丸い形に外が見える。それを頼りに、壁伝いに歩いた。

 丸太ではなく、冷たいコンクリートの感触。表面は滑らかで、けれど決して優しくはなく。何故か病室を連想させた。空気は淀んでいて、けれどどこか甘い。

 狭い室内だ。歩いていると、脛に硬いものが当たる。

「…………何……?」

 段々と目が慣れてきた。輪郭だけが辛うじて見える。丸い窓の下に、ベッドのようなものがある。

 誰かが、横たわっているような。

 身体にはシーツが掛けられている。私と変わらないくらい、小さく細い身体。触れれば折れてしまいそうなそれは、どこか木々の小枝に似ていた。

 ――寝ているのだろうか。

「ヤマナイ……だよね」

 答えはない。それはさっきと同じだ。

 手の届く位置に行こうと身を屈めた。いつの間にか、手の中の手紙は無くなっている。心も落ち着いていた。この部屋がそうさせたのか、あるいは、甘さに似たこの匂いに鎮められたのか。

 彼に右手で触れる。

 張りのない頬は押し込めばどこまでも沈みそうで、骨に当たり、私よりも冷たく。

 それは死体の感触だ。

 気持ち悪い。きもちわるい。キモチワルイ。

 それは好きな人のはずなのに、吐き気を催し、この空気の甘さが死臭だということに気付く。喉からは胃の内容物が溢れ出した。好きな人の隣で中身をぶちまける。その匂いに嫌悪感を抱いて。

 頭の中が真っ白になり、その後に続くのは自己嫌悪だった。

 ――人の手紙を暴いて。

 ――勝手に部屋に入り。

 挙句の果てに嘔吐までして。

 なんで、こんな私が彼を好きなのだろう。なんで綺麗に終らないのだろう。なんでここにいるのが私なのだろう。

 真昼に手紙を渡せば、ここにいるのは彼女で、きっと嘔吐なんかではなく涙を流した筈だ。そうして物語は幕を下ろす。映画ならテロップが流れて観客が席を立ち、小説ならば本を閉じるのだろう。

 けれど、脇役のはずの私が全てを台無しにして、終り方もわからず、ぐずぐずと腐っていく。涙は心から流れたものでなく、喉を焼く胃液の痛みによるもので、美しさの欠片もなくて。それでもわたしは離れることができない。

 ――そのまま、どれくらい呆けていたのだろうか。

 この部屋は人の時間を狂わせる。一分でも百年でも、きっと等しく永遠のように感じるだろう。百年も経っていれば、私もヤマナイも腐っていて、けれど、そのほうが幸せだろう。今の意識は私の勘違いで、ここには死骸だけがある。それならどれほど楽だろう。

 そんな夢想が真実ならいいのに。

 ――そろそろ、帰ろうか。

 物語を殺すのはいつも現実だ。どんな本も読み終えれば学校があり、仕事があり、生活がある。苦しんでもまた日は昇り、日々を過ごすうちに忘れて、掠れた思い出になってしまう。そんな罪悪感すら、あまりにも長い人生に挽き潰される。

 帰ろうと、震えていた足に力を入れて。

「……ねぇ、ヤマナイ……?」

 なのに。

「帰って来たよ。……ごめんね、お土産とか、そんな気分じゃなくて」

 丸い窓から、真昼の声が聞こえる。



――真昼、PART 05



 結局、ここに来るのに夜までかかってしまった。それは私の迷いもあるだろうし、考える時間が欲しいと、ここまでゆっくりと歩いてきたこともその理由の一つだろう。

 ……結局、何も決まりはしなかったけれど。

 公園はいつもどうりだった。街灯に上から照らされた動物たち。周りを囲む木々のささやきと、空――は、曇っていたけれど、何度かあったことだ。

 傘を持って来れば良かったかな。

 ただ、ヤマナイの声がかからないことだけは少し違っていた。

 それもそうだろう――こんなときにさらっと言えるような言葉を私は知らないし、きっと、彼だって知らないだろう。

 一歩、一歩、歩みを進めながらなんて話そうか考える。

 ――こんにちは、元気?

 かしこまりすぎ。

 ――やっほー、元気してたー?

 いつも通り過ぎる。

 ――ねぇ、ヤマナイ、元気してた……? 告白の返事、聞きに来たよ。

 ど真ん中剛速球。まずは内角低めのボール球で攻めたいところ。

 ――ヒャハァー! アイアムファインっ!?

 デッドボール。

 そんな下らないことを考えているうちに、小屋の目の前に来ていた。

 何か、言わないと。

「あ……ねぇ、ヤマナイ……?」

 出てきたのはこんな言葉だ。

「帰って来たよ。……ごめんね、お土産とか、そんな気分じゃなくて」

 旅行中、告白のことと、そこから気を紛らわすために一杯一杯でそれどころじゃなかった。気が効かない、とは思うけれど、だからといって告白前にお土産渡すなんてのもちょっとアレだ。

「……ね、ヤマナイ?」

 返事はなかった。

「寝てるの、かな」

 緊張を殺がれたと言うか、出鼻を挫かれたと言うか。

「……それは、ないと思うー……」

 別に、これまでもなかった訳じゃない。珍しいけど、寝ているヤマナイの隣にいるのはちょっと嬉しかったり。けど、このタイミングは最悪だと思う。

「ちょっと待つかぁ……」

 くるりと回転し、小屋の前にあるベンチに腰を下ろした。背を預ける。ヤマナイに通じる穴が顔のすぐ横にある。甘えるように頬を預けた。痛みのある丸太の表面も、熱のある肌には丁度良い。

「……ねぇ、ヤマナイ……?」

 一つ、柄にもないことを思いついた。

「恥ずかしいこと言おうか」



――月夜、PART 08



 やめてくれ。

 なんでこんなとき、こんな場所で、死骸の隣にいる私に、こんな近くで、あなたがいるのか。

 まるで呪いだ。柔らかく、愛おしさを込めた言葉が私の中に触れる。それは美しい手で、撫でるように心に触れるのだ。腸をかき混ぜるその手の優しさが、どうしようもなく中身を腐らせる。

 その気持ちが、私の隣の、死体に向けられていたからだろうか。

「……ねぇ、ヤマナイ……?」

 頼むから。なんだってするから、もう言葉を吐かないでくれ。その言葉は酷い。私に似ている癖に綺麗なあなたは、私をどうしようもなくさせる。

「恥ずかしいこと言おうか」

 お願いだから。口をつぐんで立ち去ってくれ。雨でも降って、濡れないうちに帰ってくれ。その後私は濡れながら帰って、そうしたら手紙だけ渡して居なくなるから――

「あたしね、ヤマナイのこと、好きだよ」

 ――言葉は槌のように、釘のように、私を責め立てている。耐え切れず視点を下ろして、そこに手紙がないことを思い出す。

「いつから好きだったのかな、わかんない、気付いたら好きで、初めから好きだったのかもしれないし、もしかしたら、今も好きじゃないかもしれない」

 それに、あんな手紙は渡せない。

「でもね、やっぱり好きなの。好きだった。今も好き。……多分ね、このままじゃいつか好きでなくなっちゃうと思う。でも、好きでいてくれたら、ずっと好きでいられると思う」

 封は破かれ、暴かれ、握り潰された手紙。この部屋で落として居なければ土に塗れているだろう。踏みつけているかもしれないし、雨が降ればインクが滲む。

「……あはは、やっぱり恥ずかしいね、こういうの」

 なのに、それをした私が、どんな顔で手紙を渡そうというのか。悲しそうな顔で、誰かがこんな風にしたのだというのか。彼を知るのは私たちだけなのに。笑いながら渡せばいいのか。

手紙は私が先に読んだ、なんて、酷く醜い笑顔で。

「……ねぇ。ヤマナイは、あたしのこと、どう思ってるの?」

 ふと、ヤマナイの手紙を思い出した。

 ――もし願いが叶うのなら、三人が――三人が、幸せであってくれますように。

 ああ、駄目だ、私が全てを駄目にしてしまった。ここに居るのが私でなければ、真昼の言葉はただただ純真だろう。手紙を開いたのが私でなければ、真昼がここに居ただろう。ヤマナイを好きになったのが私でなければ――この物語はきっと綺麗で、きっと美しく、きっと、悲しくても純粋な物語だ。

 でも、私なんかが居るから、この物語は失敗している。死骸と反吐の混じる匂いが鼻を突き、ページは原型を失くし、インクは泥のような何かに隠される。

 ページ同士が癒着して、開けば粘る糸が見えるのだろう。

「……なんて、寝てるよね。……寝たフリとかなら、すごく恥ずかしいんだけど」

 本当にそうなら、どれほどいいだろうか。

「あ……雨……」

 だから、早く帰ってくれ。これ以上、私を叩きのめさないでくれ――

 真昼を傷つけないためじゃなく、ただ自分を守るためだけに、私はそれを願った。



――真昼、PART 06



「……なんて、寝てるよね。……寝たフリとかなら、すごく恥ずかしいんだけど」

 ていうか、本気で恥ずかしくないかあたし。

 ……ヤマナイが寝てなくて、「……いや、面と向かって言われると、そのなんだ、恥ずかしいね?」とか言われたりしたら……その、なんだ、死ぬ。恥ずかしくて死ぬ。

 けれど、ヤマナイの声は掛からなかった。無言のまま、寝息すら聞こえない。

 ぼんやりと空を見上げて、中に誰も居ないんじゃないかなんて、そんなことを考えてしまう。

 すると、皮膚を雫が叩いた。

「あ……雨……」

 濡れた頬に手を触れて、それを拭う。けれど徐々に数を増す水滴が、服の色を変えていく。傘は持ってきていなかった。

 でも。

 今ここから離れれば、もうここに来れない気がした。返事も貰えず、言葉も交わせず、もう二度と、会えない気がして。

「ねぇ、ヤマナイ?」

 答えは、ない。

「あたしね、ヤマナイに会えて嬉しかった」

 雨が降る。

「まるで絵本の中みたいだって。不思議なことは本当にあるんだって」

 整えてきた髪は濡れて乱れ、服は身体の線に張り付く。

「……ヤマナイは、あたしのこと、どう思ってた?」

 雨が勢いを増した。公園の遊具は輪郭がぼやけ、曖昧な色だけが見えている。目に水が流れ、閉じると、涙のように流れた。

「あたしが好きになって、迷惑だったかなぁ……?」

 気持ちがどんどんと沈んでいく。水ではなく、泥のような足元にずぶずぶと。

「あたしが告白したから、返事してくれないのかなぁ……」

 きっと、この雨のせいだ。泣いてもないのに頬が濡れるから、泣いてる気持ちになってしまって、私はこんなにも、ぐしゃぐしゃになっていくのだ。

「ねぇ……ヤマナイ?」

 返事は、無かった。

 張り詰めていた気持ちは風船のようで、弾けずに萎んでいく。

「あたし……駄目だったのかなぁ……」



――月夜、PART 08



「あたしが好きになって、迷惑だったかなぁ……?」

 そんな訳がなかった。ヤマナイは真昼のことが好きだった。私はそれを知っている。

「あたしが告白したから、返事してくれないのかなぁ……」

 ヤマナイはもう誰にも返事をしない。だから手紙しかなくて、けれど、

「ねぇ……ヤマナイ?」

 死骸は言葉を発しない。

「あたし……駄目だったのかなぁ……」

 それは酷い思い違いだ。ヤマナイは真昼のことが好きで、それを知って欲しくて、だから手紙を書いて、けれど。

 それを出来なくしたのは私だった。

 私は手紙を読んだ。手紙が無くても、私は真昼にその思いを伝える事が出来る。けれどそれが出来なくて、どうしようもなく駄目で。

「あたし……駄目なのかなぁ……」

 真昼が言葉を繰り返した。

 それは私が言うべき言葉だ。私が全てを駄目にした。だから、真昼は私を罵るべきだ。ここにいると気付いてくれ。穴から手を差し込んで、私を痛めつけてくれ。酷い言葉で追い詰めてくれ。

 ……けれど、自分から声をかけることは出来ず。

 私は舌も噛み千切れない。

 噛んでも、血が出るほどに歯は立てられず、ただ鈍い痛みを残し、私は舌を打つ。その音も、雨で紛れてしまったのだろう。

「ねぇ……寝てるんだよね、起きて、聞いてるんだよね……?」

 いつもと違う、私に似ていて、けれど私よりはるかに純粋な真昼の言葉。それも、丸い窓から聞こえる、雨の音に紛れそうになる。

「何か言ってよ……何か、言葉を頂戴……」

 ――その言葉を、私はぐしゃぐしゃに握り潰してしまった。

 それから、真昼は迎えが来るまでここに居て。

 私はそれからもずっと、この吐瀉物と、好きな人の匂いがする部屋で蹲っていた。












はいここで終わりですー。え、詐欺? 何の事です?


……いや、その。

正確にはここからエピローグが来て、それで終了なんですが、まぁその、続きはWEBで!

冗談は置いといて。

これは投稿用に書いたのではなく、あくまでまだ書き殴りです。実際にはこれから大幅改稿+本当の意味での結にあたるエピローグがあります。序盤はまだ多少整頓してあったんですが、後半はまったく整理・改稿していないので。

さぁ、これから楽しい楽しい改稿タイムの始まりだ! ……というわけで。

もしも続きやら改稿後の完成品を読みたい方がいれば、ここや、あとはメール等でお願いします。いないだろうけど。ここまで読んでいる人自体まず居ないだろうけど!

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